下田の柿崎にある玉泉寺、知ってるか? ここはな、日本で最初にアメリカの総領事館が置かれた寺なんだよ。安政3年(1856年)、初代総領事のタウンゼント・ハリスと通訳のヒュースケンが、この寺で寝起きしながら幕府と交渉した。黒船で開いた国の、その先の外交がここから始まったってわけだ。
なんで寺だったのか。当時の下田には外国人を住まわせる施設なんてない。だから格式のある寺が選ばれた。境内には黒船の乗組員——アメリカとロシアの水兵たちの墓もある。異国の地で亡くなった連中が、今も下田の土に眠ってるんだな。
もうひとつ、ここには「牛乳の碑」ってのが立ってる。体調を崩したハリスが牛乳を求めた話にちなんだ、日本の牛乳にまつわる碑だ。寺の歴史は440年。境内のハリス記念館には、ハリス愛用の遺品や幕末開国の一級資料、それに吉田松陰ゆかりの品まで並ぶ。唐人お吉の物語の舞台としても知られる場所だよ。
拝観時間は8時30分〜16時30分、年中無休。ハリス記念館の拝観料は大人500円、小人200円。駐車場は10台分ある。所在地は下田市柿崎31-6、柿崎神社前のバス停から歩いて2分だ。開国の現場に、一度立ってみな。
開国史の入口として
玉泉寺は、下田の開国史を歩くうえで外せない寺です。ペリーロードや了仙寺だけでなく、柿崎方面まで足を伸ばすと、黒船来航後の下田がどのような役割を持った町だったかが見えやすくなります。
歴史スポットは説明を読む時間で満足度が変わります。短時間で写真だけ撮るより、境内や案内板を落ち着いて見て、下田港や道の駅開国下田みなとと合わせると、開国のまちとしての流れがつかみやすくなります。