西伊豆の港町・松崎町は、伝統工法「なまこ壁」の建物が街中に残る景観で知られる。町内には今もなまこ壁の蔵や町家が点在し、のどかな漁村風景の中を散策できる。
松崎町は、2004年に放送されたドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」のメインロケ地にもなった。山田孝之、綾瀬はるかが演じた主人公たちが高校時代を過ごした町として、各所が登場した。なまこ壁の町並みも、その舞台のひとつである。
なまこ壁は、壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の継ぎ目を漆喰でかまぼこ状に盛り上げた工法。盛り上がった漆喰の形が海の「なまこ」に似ていることが名前の由来とされる。火や湿気に強く、土蔵や商家の外壁に用いられてきた。
伊豆の長八美術館
町歩きと合わせて訪れたいのが「伊豆の長八美術館」。松崎出身で江戸時代の左官の名工として知られる伊豆の長八(入江長八)の作品約50点を収蔵・展示する、漆喰鏝絵(こてえ)の専門館だ。昭和59年(1984年)に開館した。
入館料は大人500円、中学生以下は無料。20名以上の団体は1人400円、障害者手帳所持者は半額。休館日は毎週木曜日(祝日の場合はその直前の平日が休館)。
なまこ壁の町並みと散策
なまこ壁の代表的なエリアは、中瀬邸周辺となまこ壁通り沿い。明治期の商家を保存・活用した建物が並び、徒歩圏で長八美術館とあわせて巡れる。半日コースの観光モデルとして組み立てやすい。
伊豆の長八美術館:静岡県賀茂郡松崎町松崎23
入館料:大人500円・中学生以下無料(団体・障害者割引あり)
休館日:木曜日
アクセス:松崎バスターミナルから徒歩圏/東名沼津ICから車約2時間
公式:松崎町観光協会